Medical care医療

当社は、30年以上医療業界向けの製品を製造してきました。
人体に入る医療用のばねは、細く小さいものが多く高度な加工技術を必要とするため、私たちはこれからも、安心・安全な製品を提供できるよう研究を続けていきます。

主な使用事例

カテーテル治療用ばね

医療業界での使用事例として主に、カテーテル用のばねを製造しています。血管の中を通す治療に使用される為、高い安全性と信頼性が要求される為日々、研究・開発をおこなっています。

カテーテル用ばねの多くは、外径が1mm以下で全長が1000mm以上あり、一見細長いパイプのようにも見えます。
実際は非常に細いワイヤーを密着に近い状態で巻いた、とても柔らかいばねです。

カテーテル用ばね

カテーテル用のばねは、上記の写真のようにばねのピッチ(コイル同士の隙間)を部分的に変えて製作することも可能です。ピッチを変えることで、ばねの柔らかさ(硬さ)を変えることが出来ます。

ガイドワイヤーの芯材

ガイドワイヤーは、カテーテルチューブを患部まで通す為にガイド役として事前に血管内に通すワイヤーです。
入り組んだ血管内を進めていく為、先端部分は柔軟で手元部分はしっかりとした性質が要求されます。その為当社では、材質にTi-Ni系ワイヤーを使用し、先端部分をテーパー状に細く加工したガイドワイヤー芯材を製造しています。また、X線造影に有利な純金コイルを先端に巻き付けることも可能です。

私たちの加工技術

医療用のばねは非常に細く繊細なものが多いです。中には髪の毛より細いワイヤーを使用してシャープペンシルの芯よりも細く巻かれたばねもあります。

目視では見えない汚れやバリ、異物はルーペや顕微鏡で観察しています。 また、外径やピッチの測定には画像寸法測定器を使用し、出荷前にはアルコールによる超音波洗浄もおこない、安心安全なばねを供給しています。

私たちはガイドワイヤー芯材を皮切りとして医療業界向け製品を30年以上製造してきました。
生命に直結する医療現場で使用されるという自覚と責任をもって日々製造と研究を続けています。

SUS304やTi-Ni系形状記憶合金など、材質は各種使用や、丸線のワイヤーや平角線を使用した極細のばね加工、また、Ti-Ni系形状記憶合金ワイヤーのテーパー加工、3次元形状の記憶処理も可能です。