創立80周年記念式典

2019年(令和元年)11月27日 創立80周年記念式典が行われました。
場所:相互発條株式会社 本社工場(川崎市)



【栗木御嶽神社宮司様による御祓い】



【社長挨拶】


皆さんおはようございます。
今めでたく、祝詞奏上させて頂いて80周年の祈願と会社の天壌無窮、そして皆さんの弥栄、健康で健やかに生活できるように祈願して滞りなく終わりました。

今日は残念ながら雨ですね。
当社の創立記念日で雨の日はおそらく初めてだと思います。
私の記憶の中での11月27日は晴れで気温が高く、今日の様に雨が降って寒いのは初めてだなと思いながら、
今朝会社へ向かってきました。

思いおこすと、私が初めて相互発條の創立記念に呼ばれたのは
25周年の時でまだ7歳の子供でした。
ちょうどオリンピックイヤー前後の年だったと記憶しております。
その後30周年、40周年、50周年と積み重ね、80周年をここ(本社)で行っています。

過去の創立記念式典は外部の会場で、特に伊豆で行うことが創業者は好きでした。
その創業者の大事にしてきた思いというのは、皆さんとお会いできた奇跡とその皆さんに対する感謝の気持ちです。
当社に入社した以上は、当社の向かうべき方向にともに進んでいきましょう。そういう思いでした。

それに加えてお客様です。お客様があるからこそ我々は生活できる。お客様に満足を与えるからこそ、将来の給料が頂けるのです。
私たちはこれからもまだ見ぬお客様を探り当てていかなければなりません。

相互発條の前身は相互鋼業という名前でした。材料を販売する商社でした。
商社としてバネ用材料を扱い始めたのは関東ではかなり早い方だったと思います。

相互鋼業として誕生した当社は自社の製品に付加価値をつけるため、沼津に相互発條を興してバネ作りを始めました。
相互鋼業と相互発條が一緒になり、相互発條に名前を統一しました。そして今年で80年になります。

バネづくりを始めて以来、バネの技術者である大先輩の技術は脈々と今も受け継がれてきております。
幸いにして航空関連では、お客様からの高い評価を頂き、突出した技術を提供し、受注を頂いております。
もともとバネ作りを最初に始めた頃は、戦争中で零戦や砲弾用のバネなど、軍需用のバネを製造していました。
生産品目が変わった今でも、その技術は受け継がれてきております。
そういう繋がりを今後も続けていかなければならないと私は思ってます。

刻一刻と世の中は変わってきています。
当社にとっての脅威とチャンスを明確に分析し、時代の変化についていかなくてはなりません。

今後、バネというものは何か違う部品に変わっていく可能性もあるでしょう。
もし変わっていくのなら、我々自らが変えていこう。
そういう技術力や思考をもったスタッフが当社には何人もいます。

いつまでも同じことをしていては会社がだんだん衰退していきます。
皆さんも是非そういう気持ちを持って頂き、大切なことはマイナス思考ではなく、
「出来る!やっていく!」という発想で物事を考えて頂くことです。
「これは難しいよ、出来ないですよ」そうじゃない。
「これはできる。どうやったらできるか」という可能性から考えてください。

80周年を期して、今一度心を原点に戻して、可能という意思を持った発想でこれからまた先へ向かって挑んでいきたいと思います。皆さんも信じて付いて来て頂きたいと思います。

本日は誠におめでとうございます。



【常務挨拶】

80周年おめでとうございます。
先程、祝詞奏上において、80年間の感謝報恩と、これからの和協一致をお約束してきました。

80年と一言で言っても、全国で約310万社ある中で、今年で創業80周年を迎える会社は、2292社だそうです。約310万社の0.07%ですね。

0.07%の会社の一社になれたということは、創業期から安定期に導いてくれたお客様と、諸先輩方のおかげですから深く感謝しなければいけないと思います。

今いる安定期から膨張期に向かうには、今ここにいる皆さんの和協一致の精神が欠かせません。

創業精神、技術の継承、新しいお客様に出会い続けるということで、大きな節目の100年、その先の天壌無窮を改めて皆さんと一緒に頑張っていくぞという思いを約束して80周年の挨拶とします。

本日はおめでとうございます。



【各種表彰式】

「永年勤続者表彰」
5年表彰:4名
10年表彰:1名
15年表彰:4名
25年表彰:1名

「気づき賞」「GP賞」「アシスト賞」「MIP賞」:各1名

「カイゼン賞」
綾瀬工場:2名
NT工場:3名
経営管理部:2名

「社長賞 銀賞」
航空特機事業部:1名



【決意表明】

相互発條創立八十周年 誠におめでとうございます。

私は、本社移転と同時期に入社し、勤続五年が経ちました。
この五年の間に、ガイドワイヤーやスプリングコイルの生産、
新規試作対応、航特部への生産応援などの経験を積みながら、
先輩方が培ってきた技術を学んできました。

また、平成二十八年に量産化されたスプリングコイルは、
今年から巻線が二台体制となり、さらに今月には
待望の新工場が完成し、増産体制が整いました。

これからも様々なことに挑戦し続け、
「十年後の九十周年、その先の百周年」を見据え
我が技術研究所が相互発條を引っ張っていけるよう、
所員一丸となって取り組んでいく所存です。

令和元年十一月二十七日 従業員代表



【80周年記念PV上映】



【懇親会】