創立74周年記念式典

社長挨拶

今朝、本社の神殿で皆さんの健康と会社の発展そして、当社の天壌無窮を約束して参りました。
その神殿について、伝え聞いた話があります。

74年前に当社が発足した数年後、現在の品川区に移転し本社建屋を建てることになりました。
本社建設にあたり、元から有った建物を解体することになるわけですが、その解体の途中で天井裏から神棚を発見しました。
廃材と一緒に廃棄してしまう事も考えたと思いますが、きっと何かを感じたのでしょうね。
「これは何かの縁であり、当社が今後発展していく為に天から授かったものであろう。 廃棄などしてはいけない」と。

この時の神棚が現在の本社に祀られているものであります。
思うに当社の74年の歴史よりもさらに古い物なのでしょう。
古さゆえ、安定性はあまり良くないはずなのですが、あの3年前の東日本大震災の揺れでもびくともしませんでした。
壁に掛かっている額が外れてしまうような大きな揺れにも耐えた事に大変驚き、当社を守ってくれているのだと実感しました。

恐らく創業精神というものがすべて、あの神棚に凝縮されているのではないかと思っています。
私はそれを継承します。それをまた次の代、次の代、子々孫々と繋いで行ってもらいたいと思います。
あの神棚が本社だけでなく、当社全体を見守っているのだと思います。

私は平成12年4月1日に社長拝命し、来年は15年になります。
創業者もそうでしたが当然ながら紆余曲折がありました。
なにが幸か、なにが不幸か判らないという時期もありましたし
幸の次にはいずれ不幸が、不幸の時にはいずれ幸が来るだろうと
自分なりに心のリセットをして、その場その場で色々な手を尽くしてきました。
それが今、強靭に生まれ変わった相互発條として君臨しているわけであります。
これも皆様の並々ならぬご協力の賜物だと思います。
この場をお借りしてお礼申し上げます。有難うございます。

「人間万事塞翁が馬」ということわざの通り、世の中は何が幸か不幸か判らないものです。
ただ言えるのは、我々がこの世に生まれ、皆さんと知り合い、同じ仕事をさせて頂く境遇に巡り合った事。
これは幸せな事だと私は思います。
皆さん一人ひとり、様々な家庭の境遇、周りの関係があると思います。
その中で幸と不幸が行ったり来たりしているわけですよね。そんな時、非常に大切なのが心の持ちようなのです。
「人生最後はチャラだ」そのくらいの気持ちで事に構えて人生を生きて頂きたいと思います。

「天壌無窮」という言葉を考える中でふと思ったことがあります。
地球が生まれて46億年。日数にするとおよそ1兆7千億日です。
それに対して当社の歴史74年というのは日数でいうと2万7千日です。

私たちが生を受けて1日24時間、80年90年100年と長く感じると思います。
ところが地球的な規模で見ると当社はまだ0.01%しか生きていない。ほんの一瞬なんです。

そんな中でも、それぞれの人生には悩みや苦しみあったりする。
だから人間は素晴らしい。私はそう思います。
ほんの一瞬の中でも皆さんとお知り合いになれて、ほんとに光栄だと思います。

これからの当社の発展もそうですが、将来子々孫々と続くような会社を作るのは皆さんです。
ぜひともご協力を賜りながらお互いの目的・目標を完結するべく、
一緒に足並みを揃えて歩んで行こうじゃないですか。

本日74周年を迎えられたのも当社の過去の先輩達と御列席の皆様のおかげです。
有難うございました。
当社の発展と共に、ここにいる皆さんのお幸せとご家族の健康を御祈念申し上げます。
ありがとうございます。


従業員表彰式

永年勤続者表彰
・5年表彰:4名 
・10年表彰:2名
・15年表彰:2名
・25年表彰:2名

カイゼン賞表彰(6件)
・航空特機事業部 生産管理部 製造係
・航空特機事業部 品質保証部 検査グループ
・綾瀬事業部 製造部生産Gr 2件
・綾瀬事業部 営業部
・技術研究所


従業員代表決意表明

本日は創業74周年まことにおめでとうございます。
我々は相互発條発展の為、歴史の重みを自覚し更なる高品質の製品とサービスを提供出来るよう努めて参ります。
また、長年に亘って培ってきた技術力、匠の技の伝統をしっかりと受け継ぎます。
その上にNadcapやISOなどを再認証・新規取得する事で、お客様に安心と信頼をお届けできる製品作りに全力で取り組みます。
これからもより一層信頼される企業を目指して各種活動に挑戦する事をお誓い申し上げます。

平成25年11月27日