創立70周年記念式典

平成21年11月27日 創立70周年記念式典が行われました。
場所:ゆうぽうと(五反田)


会長挨拶

今日、私は本当にうれしい。
当社のOBの皆様、社員の皆様の元気な姿を見ることが出来、まだまだ長生きしなければと自分に言い聞かせているところです。
本年も会社の神殿で幹部と共にお参りをして、祝詞奏上が無事終わったことをご報告申し上げます。

さて、当社の70年の歴史を話すと非常に長くなりますので、その生い立ちだけ簡単に申し上げます。
私が25才のとき独立し、東京神田のとあるビルの1室を借りて会社を興しました。
そして小さな工場を買い、バネ生産をスタートしたのが当社のはじまりでした。
独立する前にお世話になっていた鉄鋼卸問屋の社長のご好意で、当時の私の担当顧客をそのまま譲り受け、また様々な援助を受けて会社を何とか軌道に乗せることが出来ました。

今、70年たって思うことは、やはり感謝の気持ちが大事だということです。
従業員が製品を作ってくれる。お客様がお金を出して製品を買ってくれる。
そのことに感謝しなければなりません。
この70年の歴史というのは良い時ばかりではありませんでした。
本日お越しのOBの皆様はご存知でしょうが、非常に苦しい時期もありました。
そのような苦難の時期を共に戦い、ついて来てくれた社員の皆様、お得意先、下請けの皆様方に対する感謝の気持ちが足りなかったのではないだろうか?
今、この歳になって反省しています。

当社は今日で70年ですが、次の世代へ10年20年30年とまだまだ延びて行かなくてはなりません。
それには従業員の健康が大事です。私は今95歳ですが自分で車を運転しています。
来年の3月に自動車免許の書き換えを控えていますが、高齢ドライバーは更新の前に高齢者講習を受けなければなりません。
そこで先日、自動車教習所へ行って参りました。
年配の方が6名ほど一緒に講習を受けましたが、私以外の皆さんは70歳代で80歳代は一人もいませんでした。
皆、私の95歳という年齢を聞いて大変驚いていました。
皆で講習を受けて、結果的に判断力や記憶力に太鼓判を押されたのは最高齢である私だけでした。
私なりの健康の秘訣は感謝の気持ちと自分への戒めからくる朝晩のお参りでしょうか。
それが規則正しい生活に繋がっているのだと思います。
私は経営者として色々な経験をし、様々なことを教わりながらここまで来ました。
これからもまだまだ勉強していきたいと思います。

皆様も感謝の気持ちを忘れず、健康で日常を過ごしてください。


従業員表彰式

○永年勤続者表彰
・5年表彰:4名 
・15年表彰:2名
・25年表彰:1名

○カイゼン賞
・新製品開発部
 芯金加工時のバネ固定方法・測定治具の改良
 安全ガードの改良

・航空特機事業部
 端末研磨時のバリ取り作業改善

・綾瀬事業部 完成Gr
 異品混入撲滅への改善取り組み【カイゼン努力賞】

・総務管理部
 業務マニュアル見直し改善


従業員代表による決意表明

私たち社員一同は
諸先輩方のモノつくりへの熱い想いと
たゆまぬ努力に敬意を表し
現状に満足することなく一丸となり修練に励む事を誓います。

厳しい経済状況のもとではありますが
私たちはこれに臆することなく
日々新たな事にチャレンジし
自分を磨き、蓄えた力をバネに
大きく跳ね上がり
この難局を乗り越えます


来賓の皆様(OB・監査役)


乾杯の挨拶 岸社長

本日はOBの皆様 遠いところお越し頂きましてありがとうございます。
中には変わられた方、変わらない方と両方いらっしゃいます。
定年退職した時の気持ちを思い起こしていらっしゃることと存じます。
70周年ということですが、先ほどのお言葉にありました通り、過去の苦しい経験を先輩たちはしてきており、それを必ず乗り越えてきています。そしてここに現実が、現在があります。
これは紛れも無い事実なのです。

同じように今年、大変な不況に見舞われております。
先月決算を迎え、やはり売り上げは落ちています。しかしながら自己資本比率は高めています。

当社のビジョンの中にあります「財務体質を業界No.1 に!」ということでこれまでやってきました。
自己資本比率はさらに高まってきております。これはいかなる不況にも障害にも、会社の基盤というものが傷みを入れずになんとか頑張ってきていることであります。
これはやはりここにいらっしゃる皆様の日々の活動を通じての結集であります。
この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございます。

すでに平成22年度が始まっています。
・お客様に不満を与えない
・高度信頼性産業へ参入
・原価低減
・安全作業の見直し

この方針をぜひとも達成し、更なる企業価値を高めていきたい。
そして皆さんがゆくゆくはこちらのOB席にお座りになり、「あの時は苦しかったな」などと話しあえるような、そんな会社にしていきたいと思います。
よろしくお願いいたします。



岸 事業部長による締め

当社は今日で70年ということですが
この長い歴史があるということは単なる偶然や成り行きではありえないと思います。
やはりこの歴史はあるべくしてあり、そこには様々な努力があり、出来事があって今日に至っているのだと思います。
そこに従事している我々は誇りに思うべきですし同時に諸先輩方に感謝し、70年を支えてくれた関係各社に感謝します。

そして感謝だけでなく、今日を新たなスタートの日として考えなくてはなりません。
明日から70年と1日目、2日目とまた新たな歴史が始まります。
私を含め、ここにいらっしゃる30代、20代の方々にとっては大変大きな目標である
「100年企業」というものを目指して行きたいと思います。